職業訓練校に通える期間はどれくらい?受講中の失業保険についても詳しく解説
職業訓練校への通学を検討している人の中には、通学期間や募集期間について気になる方もいるでしょう。
通学期間や募集期間は、受講する職業訓練の種類やコースによって異なります。
希望する訓練が受講できない場合もあるので、事前に確認しておくことが重要です。
そこで本記事では、職業訓練校の通学期間や募集期間について詳しく解説していきます。
記事を読むと、職業訓練校に通学している期間の失業保険についてもわかるので、ぜひ参考にしてください!
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目次
職業訓練校に通う期間は訓練によって異なる
職業訓練校に通う期間は、訓練の種類によって異なります。
訓練ごとの通学期間の目安がわかるように、以下の3つの項目を見ていきましょう。
- 職業訓練には「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の2種類がある
- 求職者支援訓練の受講期間は「3カ月〜6カ月」(※)
- 公共職業訓練の受講期間は「3カ月〜2年」
就職活動の計画が立てられるように、順番に解説していきます。
(※)一部のコースでは2カ月の場合もあります。詳しくは「求職者支援訓練に係るカリキュラムの作成に当たっての留意事項」を参照ください。
職業訓練には「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の2種類がある
職業訓練には「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の2種類があります。
それぞれの違いは、以下の表を参考にしてください。
職業訓練の種類 | 訓練期間 | 1日の授業時間 | 選考試験 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
公共職業訓練 | 3カ月〜2年 | 約3〜6時間 | 筆記試験と面接 | 失業保険の受給資格が必要 |
求職者支援訓練 | 3カ月〜6カ月 | 約6時間 | 原則、面接のみ | 失業保険の受給資格は必要ない |
より詳しく申込条件の違いや申込方法について知りたい方は「職業訓練を受けるにはどうしたらいい?|職業訓練校が解説します」を参考にしてください。
求職者支援訓練の受講期間は「3カ月〜6カ月」
求職者支援訓練の受講期間は、3カ月〜6カ月です。
具体的に受講できるコースの例は、以下のとおりになります。
- プログラミング
- Webデザイン
- 事務・経理
- 広報・マーケティング
- 介護関連
また、求職者支援訓練には、自宅からオンラインで受講できるeラーニング型のコースが豊富にあります。
ちなみに「ジョブトレ」も、eラーニング型の求職者支援訓練校です。
自宅から職業訓練を受講したいと考えている人は、以下のリンクから「無料講座」を体験してみてください。
公共職業訓練の受講期間は「3カ月〜2年」
公共職業訓練の受講期間は、3カ月〜2年です。
具体的に受講できるコースの例は、以下のとおりです。
- Webデザイン
- 医療事務関連
- 介護関連
- 電気工事
- ビルの設備関連
また、公共職業訓練には、1〜2年の訓練で国家資格や専門スキルの取得をめざす「専門人材育成訓練」もあります。
募集期間中の職業訓練については「ハローワークインターネットサービス – 職業訓練検索・一覧」から検索できます。
参考:訓練情報の検索のしかた
職業訓練校の応募は募集期間ギリギリでもOK!申し込み手順を紹介
職業訓練校の申し込みは、条件によっては募集期間ギリギリでも応募可能です。
募集期間の締切が迫る中で、職業訓練に応募する場合は、以下のポイントを意識しましょう。
- 応募は募集期間の締切1週間前になるべく済ませるべき
- 締切当日の応募は難しいことが多い
- 募集期間の締切を1日でも過ぎると応募できない
- 目指す職業と希望のコースが決まっているならダメ元で応募するべき
職業訓練校に申し込む詳しい手順については「職業訓練の申し込みはギリギリでも可能?流れと申込書のポイント」で解説しています。
募集期間ギリギリにとるべきアクションについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
職業訓練校に通学している期間も失業保険は受給できる
職業訓練校に通学している期間でも、条件を満たすと失業保険を受給できます。
失業保険とは、離職したときから再就職までの一定期間に支給される手当のことです。
失業保険を受給する条件や期間を延長する方法について、以下の3つの項目を見ていきましょう。
- 職業訓練校に通学している期間も失業保険を受給できる
- 雇用保険の受給資格者なら失業保険の受給延長が申請できる
- 雇用保険の受給資格がない方は月10万円の給付金が申請できる
生活の不安を取り除いて職業訓練校に通えるように、詳しく解説していきます。
職業訓練校に通学している期間も失業保険を受給できる
職業訓練校に通学している期間も、条件を満たすと失業保険を受給できます。
失業保険を受給する条件は、以下のとおりです。
- ハローワークに求職申込していること
- 失業の状態であること
- 就職する意思や能力があること
- 離職の日以前2年間に雇用保険の加入期間が12カ月以上あること(自己都合退職の場合)
- 離職の日以前2年間に雇用保険の加入期間が6カ月以上あること(会社都合退職の場合)
受給できる失業保険の金額や期間は、離職した理由によって異なります。
失業保険の受給期間や金額について気になる方は「失業保険は手取りではなく総支給額から計算する|計算方法を3ステップで解説」も参考にしてください。
失業保険の受給資格者なら受給延長が申請できる
失業保険の受給資格者なら、ハローワークに認められると受給延長が認められます。
職業訓練の通学期間中に失業保険を延長するには、以下の条件を満たすことが必要です。
- 所定給付日数を2/3以上残して職業訓練を開始すること
- 受講期間が2年以内のコースを受講していること
- 過去1年以内に公共職業訓練を受講していないこと
失業保険の受給期間の延長については「職業訓練の訓練延長給付金とは?条件や注意点をわかりやすく解説」でより詳しく解説しています。
手続き方法や注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
失業保険の受給資格がない方は月10万円の給付金が申請できる
失業保険の受給資格がない方は、月10万円の給付金を申請できる可能性があります。
給付金を申請するための条件は、以下のとおりです。
- 本人収入が8万円以下
- 世帯全体収入が月30万円以下
- 世帯全体の金融資産が30万円以下
- 訓練実施日にすべて出席(やむを得ない理由があっても8割以上出席)
- 世帯の中で他に職業訓練受講給付金を受けている者がいない
- 過去3年間で不正受給をおこなっていない
- 過去6年間に職業訓練受講給付金を受給していない
ただし、申請したからといって必ず給付を受けられるとは限りません。
月10万円の給付金について詳しくは「職業訓練受講給付金はもらえる?条件や審査の注意点をわかりやすく解説」にまとめています。
手続き方法や審査に落ちるケースも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
職業訓練校に通える期間は正社員にもある
職業訓練校に通える期間は、在職中の正社員にも用意されています。
在職中の正社員が受講できる職業訓練は、在職者訓練です。
訓練期間は2〜5日ほどで、主に中小企業に在職している方を対象にしています。
離職者向けの職業訓練とは異なり、受講料が有料になるので、事前に確認しておきましょう。
申し込み方法など詳しく知りたい方は、厚生労働省のHPから「ハロートレーニング(在職者訓練) |厚生労働省」もご覧ください。
FAQよくある質問
ハローワークの職業訓練校は中高年でも受講できる?
ハローワークの職業訓練校を受講する条件に、原則として年齢制限はありません。
参考:宮崎労働局 | 就職氷河期世代にこそハロトレが効く3つの理由
ただし、訓練の種類やコースによっては受講できる年齢に制限がある場合もあります。
希望する職業訓練に年齢制限については、事前に管轄のハローワークに確認しておきましょう。
職業訓練の年齢については「職業訓練に年齢制限はある?60歳以上の受講条件や受講状況」でより詳しく解説しています。
注意点や年齢が不利になるケースも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
応募期間が過ぎた職業訓練校は通学できる?
応募期間が過ぎてしまった職業訓練校には応募できません。
募集期間中のコースで、希望する分野の職業訓練を見つけましょう。
オンラインのコースなら、地域に関係なく申込可能です。
そのため、居住している地域外でも希望する分野の職業訓練があれば受講できます。
例えば、秋田県在住でも千葉県の職業訓練に申し込みできるということです。
オンラインの職業訓練について興味がある方は「オンライン(eラーニング)の職業訓練|授業内容と面接対策を紹介 」で詳しく解説しているので、参考にしてください。
職業訓練校を受講すると失業保険の待期期間はどうなる?
失業保険を受給するためには、必ず7日間の待期期間を過ごす必要があります。
そのため、失業保険をもらいながら職業訓練を受講する場合は、待期期間の短縮はできません。
ただし、自己都合退職による原則2カ月間の給付制限については短縮できます。
失業保険の待期期間と給付制限の違いについてより詳しく知りたい方は「失業保険の待機期間は7日間|給付制限との違いやアルバイトについても解説」も参考にしてください。
職業訓練中に失業保険の受給日数が足りなくなるとどうなる?
職業訓練中に、失業保険の受給日数が足りなくなった場合は延長の申請ができます。
失業保険の延長については「失業保険の受給資格者なら受給延長が申請できる」を参考にしてください。
職業訓練中に10万円は何カ月間もらえる?
職業訓練受講給付金を受給している場合は、職業訓練を受講している期間に限って支給されます。
ただし、職業訓練を受講していても、受給条件から外れた場合は減額や支給停止の対象です。
減額されないように黙っていると、不正受給とみなされてしまうので注意しましょう。
職業訓練受講給付金については「職業訓練受講給付金はもらえる?条件や審査の注意点をわかりやすく解説」で詳しく解説しています。
受給するメリット・デメリットも紹介しているので、あわせてご覧ください。
さいごに
本記事では、職業訓練校の通学期間や募集期間について解説してきました。
通学期間や募集期間は、選択する職業訓練校によっても異なります。
事前にハローワークの担当者や希望する職業訓練校に確認しておきましょう。
ちなみに求職者支援訓練校の「ジョブトレ」では、最新の開催情報をLINEで配信しています。
「ジョブトレ」はオンラインで職業訓練をおこなっているので、自宅から地域に関係なく希望のコースに申し込み可能です。
気になる方は、以下のリンクからLINEに登録して、まずは「受講診断」を試してみてください!
一覧へ戻る監修者
平原正浩
ワークキャリア株式会社 求職者支援訓練 本部運営チームリーダー
ワークキャリア株式会社の本部にて、職業訓練校「ジョブトレ」の運営業務全般を統括する。主な業務は訓練制度の把握や訓練運営体制の整備、開校申請など。
ライター
いしい ゆうすけ
Webライター
ワークキャリア株式会社の求職者支援訓練事業「ジョブトレ」にて、SEOメディアの執筆を担当。過去に販売職から営業職への転職経験あり。自分自身が悩みながら行動した経験をもとに、読者の問題解決につながる記事を目指して執筆している。