仕事を辞めたら人生終わりって本当?|人生を終わりにしないためにできることを解説
「今の仕事がツラくて辞めたいけど、仕事を辞めたら人生終わりかもしれない……」という不安から、なかなか決断できない方は多いのではないでしょうか。
また、すでに仕事を辞めてしまい、「人生終わった」と絶望感を感じている人もいるかもしれません。
しかし、本当に仕事を辞めたら人生は終わるのでしょうか?
この記事では、仕事を辞めたら本当に人生は終わるのか?について解説します。
さらに、人生を終わりにしないためにできることについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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目次
仕事を辞めても人生は終わりじゃない!
結論からいうと、仕事を辞めても人生は終わりではありません。
今や日本も転職時代といわれており、会社を辞める人はたくさんいます。仕事を辞めたからこそ人生が好転し始める人も少なくありません。
実際私も一度会社を辞めていますが、辞めたからこそ自分自身と向き合う時間ができ、新しいキャリアを築くことができました。
前職とはまったく違う業界へチャレンジし、その仕事を通して世界がどんどん広がっています!
その経験も踏まえて、まずは仕事を辞めても人生は終わりではないといえる理由について解説します。
仕事は人生の一部であり、すべてではない
仕事は人生のなかでも多くの時間を占めます。
そんな中、仕事でツラく苦しい状況が続くと、頭の中が仕事のことでいっぱいになり、仕事が人生のすべてのように思えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、仕事は人生の一部であり、すべてではありません。
仕事以外にも、家族や友達との時間や、好きなことに没頭する時間、旅行などで得られる体験など人生を豊かにするものはたくさんあります。
たしかに生活費を稼ぐために仕事は必要かもしれませんが、だからといって仕事のために自分の人生を犠牲にする必要はありません。
「仕事はあくまでも生活費を稼ぐための手段。今の仕事じゃなくてもいい。」という、良い意味で割り切った気持ちでいることは、その後の人生をポジティブに過ごすうえで大切です。
新しいキャリアを目指すチャンスになる
仕事を辞めたら、自分がなりたかった職種や業界で新しいキャリアを築けるチャンスができます。
仕事を辞めれば、その職種につくために必要な知識やスキルを身につけたり、新しい資格を取得したりする時間を確保できます。
そもそも、今の仕事を辞めたのは仕事内容が自分に合っていなかった可能性もあるはず。
このチャンスを利用すれば、自分の得意なことが活かせる仕事を、さまざまなジャンルの中から選びなおすことができます。
求人数は増加傾向にある
次の就職先が見つからないかもしれない、という不安を抱える方は多いです。
しかし、求人情報・転職サイトdoda(デューダ)が公表する転職求人倍率レポート(2023年12月)によると、求人数は年々増加傾向にあります。
2023年の12月の求人数は、5カ月連続で増加し過去最高値を更新しています。
また、IT、金融、メーカーなどの業種別で見ても、12業種のうち11業種が前月よりも求人数が増えたようです。
ここ数年のデータを見ても、転職を希望している人数は月によって増減していますが、求人数が転職希望者数を下回ることはありません。
つまり、転職を希望する人の人数より求人数の方が多いので、就職しやすい状態が続いていると判断できます。
参考:求人情報・転職サイトdoda(デューダ):転職求人倍率レポート(2023年11月)
我慢して嫌な仕事を続けるほうがリスク
仕事を辞めて人生終わりではなく、むしろ我慢して嫌な仕事を続ける方がリスクが高いのではないでしょうか?
ツラい仕事はモチベーションが上がらず、集中して取り組むことができません。
その結果、仕事のミスにもつながり、自己嫌悪になり、成長にもつながらないという悪循環が起きます。
さらに精神的ストレスがたまり続けると、心が疲弊し、最悪の場合はうつ病になってしまうこともあるかもしれません。
一度うつ病になってしまうと回復に多くの時間がかかり、それこそ人生が大変なことになってしまいます。
仕事を辞めるという決断が、自分の人生を守るために必要な場合もあることを知っておきましょう。
「仕事を辞めたら人生終わり」といわれるのはなぜ?
それでも、世間ではまだ「仕事を辞めたら人生終わり」という意見を聞くこともあるかもしれません。
それはなぜなのでしょうか?
仕事を辞めることは悪いことというイメージがあるから
「今の仕事を辞めるなんてもったいない」「逃げているだけ」「会社に迷惑がかかる」など、仕事を辞めることに対してネガティブな意見を持つ方は一定数います。
日本では少し前まで、定年まで雇用が保証される終身雇用や、勤続年数によって給料や役職を決める年功序列制度が主流でした。
そのときの風潮がまだ残っていて、仕事を辞めることはデメリットでしかないと考える人がいるのかもしれません。
しかし、今では終身雇用や年功序列制度の企業も少なくなり、転職が当たり前の時代になってきています。
また、仕事を辞めることで得られるメリットはたくさんあります。周りの意見に惑わされずに、仕事を辞めるかどうかは自分を信じて決断していいんです。
収入がなくなるから
仕事を辞めると収入がなくなるため、すぐにお金の問題に直面します。
生活費はもちろん、家賃やローンの支払いなどがある場合、まとまった貯金がない限りはすぐに支払えなくなり、人生が終わってしまうと感じてしまう方は多いでしょう。
しかし、仕事を辞めてできた時間で新しいスキルを習得し、転職に成功すればまた収入は得られます。
さらに、雇用保険に一定期間加入していれば、退職後の転職活動中の生活をサポートするためのお金「失業保険」ももらえます。
アルバイトをするという選択肢もありますし、一時的に収入が途絶えるからといって人生が終わることはありません。
正社員で再就職は難しいといわれているから
正社員の仕事を一度辞めてしまうと、よほどの優秀な人でない限り、正社員として再就職するのは難しいという意見もあります。
そのような声をきいて、「安定した収入、ボーナス、退職金がもらえる正社員に戻れないなら人生終わりだ」と思う方もいるかもしれません。
たしかに、無職の期間が長く、その間にスキルアップする努力もしなかった場合、なかなか正社員採用は難しいかもしれません。
しかし、現代はどの業種でも人手不足が続いており、求人数が増え続けています。
再就職を目指してスキルアップや転職活動など行動し続ければ、正社員採用を勝ち取ることは十分可能です。
仕事を辞めるメリット・デメリットを把握しておこう
「仕事を辞めたら人生終わり」と思わないようにするためには、仕事を辞めたことを後悔しないことが大切です。
そのためには、仕事を辞めるメリット・デメリットについてしっかり理解したうえで決断しましょう。
仕事を辞めるメリット
まずは、仕事を辞めることで得られるメリットを紹介します。
メリットは次の3つです。
- ①仕事のストレスから解放される
- ②自分が本当にやりたいことを見つめ直すことができる
- ③より待遇の良い職場へ転職できる
仕事を辞めることのデメリットばかり考えてしまいがちですが、あらためてメリットについて詳しく見ていきましょう!
①仕事のストレスから解放される
仕事内容が苦痛、上司からのプレッシャーに耐えられない、職場の人間関係が悪いなどが原因で辞めるなら、それらのストレスから解放されます。
仕事がツラくて辞めたいと思っている間は、かなりの精神的ストレスを感じていたでしょうから、心身ともに疲弊しているはずです。
その状態がつづくと、どんどん心の健康状態が悪くなってうつ傾向になり、ネガティブ思考が止まらなくなってしまいます。
一時的に仕事のストレスから解放され、心と身体をしっかりと休めてリフレッシュできることは、仕事を辞める最大のメリットです。
②自分が本当にやりたいことを見つめ直すことができる
仕事に何かしら不満を抱えて辞めたのであれば、その仕事が自分に合っていなかったということ。
仕事を辞めることで、本当に自分がやりたいことは何なのかを考える時間ができます。
なぜその仕事を辞めたいと思ったのか、本当はどんな職場で働きたいのかをしっかり分析することができます。
分析している内に自分が本当に望むものが見えてきて、目指したい方向性も明確になります。
自分を見つめなおす時間は、その後の人生をより楽しく、充実させるうえでとても大切です。
③より待遇の良い職場へ転職できる
残業が多すぎる、給与が少ないなど、今の仕事の労働条件に不満を持っている場合、より待遇の良い職場へ転職できるというメリットがあります。
実際に、転職して定時に帰れるようになった、自分のスキルが正当に評価されて給与が上がったという方はたくさんいます。
ツラい労働環境から解放され、待遇の良い職場への転職を目指すチャンスができることは大きなメリットです。
仕事を辞めるデメリット
続いて、仕事を辞めるデメリットを紹介します。
デメリットは次の3つです。
- ①収入がなくなりお金の不安がつきまとう
- ②なかなか転職先が決まらない可能性もある
- ③社会的信用が低くなる
仕事を辞めて後悔しないためには、デメリットを理解し、納得したうえで判断する必要があります。
①収入がなくなりお金の不安がつきまとう
やはりお金の不安がつきまとうのは大きなデメリットといえます。
仕事を辞めてから次の職場が決まるまでの間は、貯金を切り崩しながら生活することになります。
覚悟していても、実際にどんどん減っていく貯金残高を見ると焦りと不安が押しよせ、仕事を辞めなければよかったと後悔する場合もあります。
このようなお金の不安を軽減するためには、ある程度の貯蓄をしておく、1カ月の生活費を把握する、転職活動の期間を想定しておくなど、事前準備をすることをおすすめします。
また、退職金や失業保険など、仕事をやめたらもらえるお金について調べておきましょう。
②なかなか転職先が決まらない可能性もある
なかなか転職先が決まらない可能性もあるという想定もしておかなければなりません。
厚生労働省によると、仕事を辞めてから転職先に就職するまでの期間は次のようなデータが出ています。
【直前の勤め先を離職してから現在の勤め先に就職するまでの期間の例】
- 1カ月未満:27.6%
- 離職期間なし:26.1%
- 1カ月以上2カ月未満:13.3%
- 2カ月以上~6カ月未満:17.5%
- 6カ月以上~10カ月未満:5.2%
- 10カ月以上:5.5%
上記のデータを見ると、積極的に転職活動をしていれば6割以上の人が離職から2カ月もたたないうちに転職が決まっています。
一方で、転職活動をしていても6カ月から10カ月以上決まらない人は10.7%います。
転職活動が長引けば、それだけ生活費もかかります。
転職がなかなか決まらない可能性があるということを念頭に置き、早めの転職対策をこころがける必要があります。
③社会的信用が低くなる
仕事を辞めると社会的信用が低くなることもあります。
社会的信用とは、経済力や社会的地位によって判断されるその人の信用度合いのことです。
社会的信用が低いと、クレジットカードの申請が通らない、ローンが組めない、賃貸物件の入居審査が通りにくいなどのデメリットがあります。
「仕事を辞めて人生終わり」にしないためにできること
仕事を辞めても人生は終わりませんが、仕事を辞めれば自然と何とかなるというわけではありません。
ここからは、仕事を辞めて人生終わりにしないためにできることを紹介します。
仕事を辞めたらもらえるお金の制度を利用する
退職後のお金の不安を解消するために、仕事を辞めたらもらえるお金の制度を利用しましょう。
仕事を辞めたらもらえるお金の制度として、まず「失業保険」が思い浮かぶと思いますが、実はそれ以外にもあります。
それらの制度は、一定の条件を満たし、自分でハローワークに申請しに行くことによって受け取ることができます。
自分が利用できる制度はないか事前に把握しておくことによって、退職後にスムーズに申請でき、お金の不安を解消できます。
次の記事では、仕事を辞めたらもらえるお金について詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください!
転職計画を立てる
自分が納得のいく職場への転職を成功させたい、なるべく早く再就職したいと思うなら、転職計画を立てましょう。
具体的には次のようなことです。
- いつまでに転職したいのかというゴール設定
- 自己分析
- 企業の情報収集・企業分析
- 応募計画
- 面接対策
とくに自己分析は、自分の強みを見つけて方向性を明確にしていくために欠かせません。
スキルに自信が無ければ、知識やスキルを習得するための時間をスケジュールに組み込む必要もあります。
計画が決まっていないと、転職活動が長引く原因にもなるので注意しましょう。
職業訓練を受講する
未経験の職種に挑戦したい方や、今あるスキルをもっとブラッシュアップしたい方は、職業訓練の受講もおすすめです。
職業訓練とは、転職活動中の人が仕事に役立つ知識やスキルを習得できる公的制度のことです。
職業訓練には、パソコンスキル、医療事務、介護士など、さまざまなコースがあり、基本無料で受けられます。
職業訓練をうまく活用すれば、自分のなりたい職種への転職成功率を大幅にアップすることができるでしょう。
やってみたかったアルバイトや副業にトライする
すぐに正社員での就職を目指さず、あえてやってみたかったアルバイトや副業にチャレンジするのもいいでしょう。
やってみたかったことに挑戦した結果、新しい気付きや出会いがあり、それがきっかけで自分の人生が好転していくこともあります。
一刻も早く再就職を目指すことに固執せず、さまざまな選択肢の中から、自分にベストなものを選んでいきましょう。
職業訓練でスキルアップすれば新たなキャリアを目指せる!
職業訓練は、「仕事を辞めて人生終わりたくないけれど、自分のスキルに自信がなくてすぐに再就職できるか不安」という方にぴったりの制度です。
職業訓練の詳細や、受講条件、学べるコースについては次の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
仕事を辞めて職業訓練を受けるメリット
仕事を辞めて職業訓練を受けるメリットには次のようなものがあります。
- 無料で知識を学べる
- 再就職のための就職サポートを受けられる(履歴書添削・面接対策)
- 失業保険を延長給付されることがある
職業訓練は無料で知識を学べることに加え、キャリアコンサルタントによる就職サポートを受けられます。
また、訓練を受けている間は失業保険の受給期間が延長されるというメリットもあります。
自宅で受講できるオンラインeラーニングコースもある
最近は、自宅で受講できるオンラインeラーニングコースも増えてきました。
通いたい職業訓練があるけれど遠方で通えない、子育てや介護があるので通えないという方でも自宅にいながら職業訓練を受けることができます。
次の記事では、オンライン型の職業訓練について詳しく説明しています。ぜひ参考にしてみてください。
FAQよくある質問
40代・50代で仕事を辞めても何とかなる?
40代・50代で仕事を辞めても努力次第で何とかなります。
実際に、40代~50代で職業訓練を受け、その後再就職される方はたくさんいます。
また、新しい事業を始めたり、好きなことに没頭したり、まったく違う新しいライフスタイルに転換して人生が充実し始める方もいます。
とはいえ、転職市場では年齢が高くなると転職難易度が高くなるというデータもあるので、しっかり考えたうえで仕事を辞めるか判断しましょう。
うつ病で仕事を辞めた場合は人生終わる?
うつ病で辞めても人生は終わりません。
むしろ自分の身を守るためにも、心と身体の休養は何よりも重要です。
回復したあとの転職活動に不安があれば、ハローワークや転職支援サービスを利用しましょう。
うつ病に関する相談、企業を探すときのアドバイスなどがもらえます。
休養し、必要な支援を受けながら行動すれば、道は開けます。
仕事を辞めた方がいいサインはある?
仕事を辞めた方がいいサインは、次のようなものがあります。
- 給与が上がらない
- 仕事のモチベーションが保てずやる気が出ない
- 尊敬できる同僚や上司がいない
- スキルが身につかない
- 仕事のストレスでよく体調を崩す
- パワハラを受けている
- 朝起きられない、夜眠れない
仕事の辞めどきを見極めるために上記のサインを参考にしてください。
さいごに|仕事を辞めたら人生の可能性を拡げるチャンス
今回は、仕事を辞めたら人生終わりではない理由と、終わりにしないためにできることを解説しました。
仕事を辞めるときは、デメリットばかりが頭の中に浮かびがちですが、得られるメリットもたくさんあります。
そのメリットを活かせば、仕事を辞めて後悔するどころか、将来の可能性を拡げ、より充実した人生を送るチャンスをつかみ取れます。
一度しかない人生、ツラい仕事で消耗し続けるより、勇気を出して一歩踏み出し、自分の人生を切り開いていきましょう!
監修者
平原正浩
ワークキャリア株式会社 求職者支援訓練 本部運営チームリーダー
ワークキャリア株式会社の本部にて、職業訓練校「ジョブトレ」の運営業務全般を統括する。主な業務は訓練制度の把握や訓練運営体制の整備、開校申請など。
ライター
いそべなおこ
ジョブトレ公式ブログライター/事務
ワークキャリア株式会社の求職者支援事業「ジョブトレ」にてSEOメディアの公式ライターを担当。選考面接官・事務業務にも携わる。未経験から事務職を開始した経験から、ジョブトレ事務養成科コースの職業人講話にも登壇している。