職業訓練についていけない時の対処法11選|学習方法とやる気UPのコツ
職業訓練校に通学している方の中には、「授業が想像以上に難しくてついていけない」「学習への興味がなくなってきて、通うのがつらい」と今まさに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
職業訓練は、限られた期間に専門的な知識やスキルを学ぶため、つまずきやすいものです。
そこで、学習方法や考え方にちょっとした工夫を施すことで、知識が頭に入りやすくなり、モチベーションアップにつながります。
この記事では、職業訓練校の学習につまずいた時の対処法を紹介します。
目次
わからないのは当たり前!つらい心がほぐれるマインド
職業訓練の学習に悩んでいる方は、「目の前の大変さで頭がいっぱい」「職業訓練に行きたくない」と思っているかもしれませんね。
それでも、今の状況に向き合い、インターネットで「職業訓練 ついていけない」と検索して、現状を変えたいと思っているあなたはとても素晴らしいです。
それでは、はじめに、職業訓練がつらいと感じている方に知っておいていただきたいポイントから紹介します。
- 初めて学ぶことは誰だって難しい
- 授業中に全部理解できなくてOK
- 周囲の受講生もついていくのに必死かも
初めて学ぶことは誰だって難しい
大前提として、初めての知識やスキルを身に付けることは、とても難しいことです。
職業訓練では、業務に必要な専門知識を学ぶため、今まで経験した学校の勉強とは異なる難しさがあります。
そのため、学習の途中で「つらい」「ついていけない」と苦しさを感じてしまうのは、当たり前のことといえるでしょう。
目標に向かってチャレンジしている自分を褒めてあげてくださいね!
授業中に全部理解できなくてOK
「授業中に先生の言っていることがわからない」と悩んでいる方もいるかもしれませんね。
結論からいうと、職業訓練では、学習内容を100%理解できなくても大丈夫です。
大切なのは、授業で学んだことを就職後に活かすことです。
また、その時はわからなくても、就職してから「あの時先生が言っていたのはこういうことだったんだ!」と実感できることもありますよ。
周囲の受講生もついていくのに必死かも
職業訓練校では、一緒に授業を受けているクラスメイトたちも、実はついていくのに必死かもしれません。
自分が難しいと感じていることは、他の人も同じように感じていることがあります。
「つらいのは自分だけじゃないんだ」「みんなも難しいと思っているんだ」と知る機会があれば、ホッとした気持ちになれるでしょう。
職業訓練の授業についていけないと感じるのはなぜ?
「職業訓練校の学習内容が難しいのは当たり前といっても、実際に今のつらい状況から抜け出すにはどうすればいいの?」と思っている方も多いでしょう。
ここからは、解決に役立つポイントを順番に紹介していきます。
はじめに、今あなたが職業訓練がしんどいと感じている理由を洗い出してみましょう。
何がつらいのかがわかれば、具体的な解決方法が見えてくるはずです。
ここでは、実際に職業訓練を受けた方がしんどいと感じやすい理由を解説しますね。
- 学習内容の難易度が高いから
- パソコンの使い方に慣れていないから
- 授業のペースが速いから
- 自分だけできていない気がするから
- クラスの雰囲気になじめないから
- 講師に質問しづらいから
「職業訓練あるある」としてチェックしてみましょう。
学習内容の難易度が高いから
職業訓練の授業がしんどいと感じるのは、学習内容の難易度そのものがハイレベルなケースが考えられます。
職業訓練では、その分野の専門知識を学ぶので、授業が進むほど複雑で難解な内容になってきます。
さらに、受講生はハイレベルな知識やスキルに初めて触れるので、難しいと感じるのも無理はありません。
パソコンの使い方に慣れていないから
Webデザインやプログラミング、CADなど、パソコンを使って行うコースを選択している方は、パソコンの操作に慣れるまではついていくのに必死という方も多いです。
今までにパソコンを使う機会が少なかったり、ソフトのダウンロードの仕方や使い方が難しいと感じたりすると、ストレスになりやすいでしょう。
実技の習得には個人差があるため、感覚をつかめるまでは繰り返し触って慣れることが大切です。
授業のペースが速いから
職業訓練校では、3ヵ月や6ヵ月などの限られた期間の中で授業を行うため、1回の授業で扱う知識やスキルの量も多くなりがちです。
習ったことを理解できないうちに新しい知識をどんどんインプットされると、頭が追いつかなくなってしまうのは当たり前のことです。
授業中にすべて理解しようとはせず、あとから質問や復習をしたりして、ゆっくり身に付けていけば大丈夫です。
自分だけできていない気がするから
周囲の受講生ができているように見えると、「できていないのは私だけでは」「みんなが優秀に見える」と取り残されたように感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、他の受講生がちゃんとできているかどうかは、本当のところはわかりません。
また、物事の得意分野や苦手分野は人それぞれ異なるものです。
周りと比べて落ち込んでしまう気持ちはわかりますが、焦らず、一歩一歩進んでいきましょう。
クラスの雰囲気になじめないから
職業訓練校やクラスの雰囲気になじめないと感じたり、自分だけ誰ともコミュニケーションを取っていない状況では、疎外感を持ってしまうこともあるでしょう。
職業訓練には、さまざまな年齢や境遇の受講生が集まるので、最初は話しかけづらいと思うかもしれません。
話したくても話せないと悩んでいる方は、今後、自分のタイミングでコミュニケーションを取れば大丈夫ですよ。
講師に質問しづらいから
元々質問すること自体が苦手なタイプだったり、講師が自分に合わないと感じていると、わからないことを聞きづらくなってしまうこともあるでしょう。
しかし、わからないことを解決できずにそのままにしてしまうと、理解が追い付かなくなってしまうこともあります。
聞きづらい時はインターネットで調べたり、講師以外の職員に聞いたりなど、自分なりの解決策を持っておくとよいでしょう。
職業訓練校で学習につまずきがちな人の特徴は?
続いて、職業訓練校の学習につまずきがちな方の特徴を紹介します。
その人の行動や状況によっても、学習につまずいてしまうことがあります。
心当たりがある方は、職業訓練期間中の行動を見直してみると解決につながるでしょう。
- 欠席が多い人
- 授業に集中していない人
- 授業中にメモをとらない人
- 学習の目的や目標を見失っている人
- わからないところをそのままにしがちな人
- 人に質問や相談をするのが苦手な人
- 勉強の仕方がわからない人
- 予備知識がない人
上の特徴も、多くの人にあてはまることなので安心してくださいね!
欠席が多い人
欠席が多い人は、どうしても授業に遅れてしまいがちです。
職業訓練校の授業は1日に進むペースが速いため、欠席が多くなるとそれだけ周囲との差がついてしまいます。
家庭の事情や体調不良、就職活動などで出席が難しい場合は、自習方法を工夫してみましょう。
授業に集中していない人
学習へのやる気が起きなかったり、個人的な悩みがあったりすると、授業の内容が頭に入ってこないこともあるでしょう。
また、前日によく眠れなかった日や食後の時間帯は、日中でも眠くなりやすいですよね。
授業を聞けていない状態になると、学習にも影響が出てしまいがちです。
集中できない時は、手元に飲み物やガムを用意したり、軽いストレッチをしたりするとよいでしょう。
授業中にメモをとらない人
授業を聞く時に、メモをとらない方もいるかもしれません。
しかし、その時は覚えていられると思っていても、時間が経つと記憶は抜けていってしまいます。
講師は、授業の中で、テキストの内容をわかりやすい言葉に言い換えてくれたり、具体的なエピソードを話してくれることもあります。
メモをとるのは面倒かもしれませんが、印象に残ったポイントやわからないことを書き留めて、あとから見直せるようにしておけば、結果的に学習の効率もアップするはずです。
学習の目的や目標を見失っている人
職業訓練校に通うと、忙しい毎日に追われて、受講目的や目標を見失ってしまう方もいるでしょう。
「なんで勉強しているんだろう?」「何の役に立つんだろう?」と学習の目的を見いだせないと、モチベーションも下がってしまいますよね。
そこで、思い出してみてください。あなたは、知識やスキルを身に付けて就職するために職業訓練校で学んでいるはずです。
今一度、「私は将来どうなりたいんだっけ?」と考えることで、自分の理想の姿が浮かび、やる気アップにつながるでしょう。
わからないところをそのままにしがちな人
授業でわからないことがあった時にそのままにしてしまう方は、案外多いものです。
「明日調べよう」「来週まとめて先生に聞こう」と後回しにしていると、いつの間にかわからないことが雪だるま式に積み上がってしまい、あとから取り戻すのが難しくなります。
わからないことは、できるだけその日のうちに解決することをおすすめします。
質問や相談をするのが苦手な人
職業訓練を受けている方の中には、周囲に質問や相談をするのが苦手な方もいるかもしれません。
しかし、どんなにしっかり授業を聞いていても、分からなくなってしまうことはあるものです。
新しいことを学んでいる時は、わからないのは当たり前のことであり、恥ずかしいことではないので安心してください。
「どこがわからないのかがわからない」「人とのコミュニケーションを避けがち」という方も、一度誰かに話してみるとスッキリするでしょう。
勉強の仕方がわからない人
職業訓練に通い始めたものの、勉強の仕方がわからない方もいるかもしれませんね。
高校や大学を卒業して以来、久しぶりに勉強する人は、脳が学習モードに切り替わっていないことも考えられます。
また、今まで学んだことのない新しいジャンルの知識や実技を習得する場合は、どうやって勉強したらよいのかわからないこともあるでしょう。
まずは、自分にとってしっくりくる学習方法を見つけることからはじめましょう。
予備知識がない人
職業訓練校で選択したコースに関する知識がない場合、授業ではじめてその知識に触れると、なかなか理解できないこともあります。
授業前に内容をマスターする必要はありませんが、事前にテキストを読む・読まないとでは、理解するまでの時間に大きな差が出ます。
授業についていくのがしんどいと感じる方は、試してみるとよいでしょう。
職業訓練についていけない時に試したい対処法11選
続いて、職業訓練がしんどい時に試したい、具体的な学習方法やモチベーションアップの方法を紹介します。
「私にもできそう」と思えるものから試してみて、あなたに合った方法を見つけてくださいね!
- 予習・復習をする
- わからないところをメモしておく
- 重要なポイントをしっかり押さえる
- 今学んでいる内容を活かせる場面を考える
- 難しいところは繰り返し学習する
- 講師や聞きやすい人に質問する
- YouTubeやマンガを使って学習する
- 自分に合うテキストを探す
- 学習をきっかけに周囲の受講生と話してみる
- 目指す職業の人のインタビューを読む
- 就職活動をする
まずは1つ、やってみましょう!
1.予習・復習をする
手軽にできる方法として、授業の予習・復習がおすすめです。
事前に大まかな内容を把握しておくと、授業での理解スピードが上がります。
さらに、授業後も繰り返し同じ情報に触れることで、脳が「大切な情報」と判断し、記憶されやすくなります。
通学中や休憩時間など、1回5分程度でよいので、テキストやノートを読んだり、インターネットで検索したりしてみましょう。
2.わからないところをメモしておく
授業中にわからないところがあれば、テキストにメモ書きや印をつけておくと、復習や質問をする時に役立ちます。
授業中に気になることがあると、その後の内容に集中できなくなってしまいがちです。
また、あとから講師に質問しようとした時に、「どの部分がわからないか」を忘れてしまうこともあります。
わかる部分とわからない部分をしっかり区別することで、学習の効率がぐんとアップするでしょう。
3.重要なポイントをしっかり押さえる
授業の内容を100%習得するのは難しいことですが、重要なポイントだけはしっかり押さえておきましょう。
特に、基礎的な内容や、講師が繰り返し強調していたポイントは、代表的な重要ポイントです。
どこから勉強したらよいかわからない場合も、大切なポイントから優先的に学習すれば、より理解しやすくなります。
4.今学んでいる内容を活かせる場面を考える
学習内容に興味を持てない方や、つまらないと感じる方は、今学んでいる内容を活かせる場面を考えてみましょう。
今あなたが職業訓練校で学んでいるのは、就職後の業務に活かすためです。
「仕事でこんな場面があったら活かせるかも」「これができるようになったら自分に自信が持てるかも」と将来の自分に結びつけることで学ぶ意味が生まれ、モチベーションがアップするでしょう。
具体的な場面が思いつかない時は、講師やその職業で働いている方に聞いてみるのもおすすめです。
5.難しいところは繰り返し学習する
自分にとって難しいと感じるところは、何度も繰り返し学習してみましょう。
知識やスキルは、一度や二度で触れただけではなかなか定着しづらいものです。
テキストやノートを読むインプットの他にも、学習内容を家族やクラスメイトに話したり、自分でノートにまとめたりしてアウトプットをする方法もおすすめです。
6.講師や聞きやすい人に質問する
学習していてわからないところは、講師や聞きやすい人に質問してみましょう。
職業訓練校によって異なりますが、授業の前後や休憩時間、放課後などに講師が質問を受け付けてくれる時間があるはずです。
担当講師に聞きづらいと感じる方は、他の講師やキャリアカウンセラー、職員、クラスメイトに聞く方法もあります。
あくまでも、目的は不明点を理解することなので、あなたにとって聞きやすい人を見つけることがポイントです。
周囲に遠慮せずに、質問できる環境を積極的に活用しましょう。
7.YouTubeやマンガを使って学習する
学習内容がイマイチ理解できないと悩んでいる方は、自分に合う学習方法を探してみましょう。
授業ではなかなか頭に入らないという方も、YouTubeやマンガであれば、驚くほどスムーズに理解できたり、覚えられたりする場合が多いです。
あなた自身が、楽しみながら学べる方法が見つかるとよいですね。
8.自分に合うテキストを探す
学校で指定されているテキストが難しく感じる方は、書店に足を運び、わかりやすいテキストを探してみましょう。
白黒印刷のテキストや専門書では、難しそうに見えてしまい、なかなかやる気が出ないものです。
内容は同じでも、カラー印刷やイラストで説明しているものであれば、楽しみながら学習できます。
あなたにとって、テンションが上がる参考書を探すとよいでしょう。
9.学習をきっかけに周囲の受講生と話してみる
周囲の受講生とあまり話していない方は、学習の話題をきっかけにコミュニケーションをとってみるとよいでしょう。
自分から人に声をかけるのが苦手な方も、授業後に「今日の内容、難しかったですね」と話したり、テスト前に「今日のテスト、大丈夫かな」と不安を共有したりすると打ち解けやすいでしょう。
職業訓練校にはさまざまな年齢や経験を持つ受講生がいますが、同じ目標に向かって頑張る仲間同士、共通の話題があるので、話してみたら思った以上に仲良くなれたというケースも多いようです。
10.目指す職業の人のインタビューを読む
職業訓練のつらさから夢を諦めかけている方は、目指す職業に就いている方のインタビューを読むのもおすすめです。
具体的な仕事内容や、働くうえでのやりがいなど、就職後のイメージを膨らませることができます。
学習中は忘れてしまいがちな当初の目標を思い出して、もう少し頑張ってみようという気持ちが湧いてくるでしょう。
11.就職活動をする
職業訓練に通うのがどうしてもつらいと感じる人は、就職活動に力を入れる方法もあります。
企業に採用されたタイミングで退校することも可能ですし、やっぱり自分にはスキルが足りないと思えば、学習へのやる気も湧いてきます。
職業訓練校に通い続けることだけでなく、視野を広げて、本来の目的である就職をする方法を考えてみましょう。
就職することが1番の目的です!
FAQよくある質問
職業訓練校は通学途中でも退校できる?
職業訓練校は、在学中の退校も可能です。
自主退校の他、職業訓練を受講している期間に就職が決まって退校する方もいます。
ただし、自己都合での退校の場合、その後一定期間内に職業訓練を受けられないといったペナルティが発生する可能性があります。
退校の決断をする前に、ハローワークの担当者に確認しましょう。
職業訓練校に通い続けるかどうか迷った時は、自分の当初の目標を振り返り、納得のいく選択をできるとよいですね。
職業訓練校での悩みは誰に相談したらいい?
職業訓練校での授業や学習の悩みは、講師や職員、受講生に相談するとよいでしょう。
周囲に話すことへのハードルが高い方は、家族や友人に話したり、インターネットの匿名掲示板に書き込む方法もあります。
ただし、インターネットでは、学校を特定できる内容や、人を傷つける内容を書き込むのは控えましょう。
職業訓練校に行きたくない時はどうしたらいい?
職業訓練校に通っていると、行きたくないこともありますよね。勉強漬けの毎日はつらいものです。
そのような時は、「今日頑張ったらスイーツを食べよう」「テストを終えたらあのアニメを観よう」と小さなご褒美を作ってみてはいかがでしょうか。
時にはリフレッシュをしたり、楽しみを作ることで、ポジティブな気持ちが湧いてくるでしょう。
さいごに
職業訓練校では、限られた期間に専門的な知識やスキルを学ぶため、「職業訓練の授業についていけない」「職業訓練校に行くのがつらい」と感じやすいものです。
職業訓練がしんどいと感じる時は、次のポイントを意識すると、解決への糸口が見つかるでしょう。
- わからない部分を明確にする
- わからないことは早めに解決する
- 自分に合った学習方法を見つける
- 将来の自分の姿を想像する
- 適度にリフレッシュをする
目の前のミッションを一歩ずつ乗り越えて、あなたにとって納得のいく就職ができることを祈っています!
また、株式会社ワークキャリアでは、ハローワークの認定を受けた、オンライン完結型のeラーニングコースを開講しています。
これから職業訓練を受けようと考えている方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
一覧へ戻る監修者
平原正浩
ワークキャリア株式会社 求職者支援訓練 本部運営チームリーダー
ワークキャリア株式会社の本部にて、職業訓練校「ジョブトレ」の運営業務全般を統括する。主な業務は訓練制度の把握や訓練運営体制の整備、開校申請など。
ライター
せらさとこ
ジョブトレ公式ブログライター
ワークキャリア株式会社の求職者支援訓練事業「ジョブトレ」にて、選考試験面接官とSEOメディアの執筆を担当。過去に販売職から事務職への転職経験あり。読者の本音に寄り添いながら、疑問を解決できる記事を目指して日々奮闘中。