職業訓練の履歴書での書き方|記入例や志望動機でのアピール方法
公的職業訓練(ハロートレーニング)を受講中、または修了後に就職活動をしている方は、「履歴書に職業訓練について書いた方がよいのかな?」「履歴書のどこに書くのかな?」と考えているのではないでしょうか。
履歴書では、職歴欄や志望動機欄、自己PR欄で職業訓練にふれることで、企業へのアピールにつながる可能性があります。
この記事では、就職活動中の履歴書での、職業訓練の書き方と効果的な伝え方を紹介します!
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目次
職業訓練の受講歴は履歴書に書く?書かない?
就職活動中の方は、履歴書に職業訓練校に通っていたことを書いたほうがよいのか、書かないほうがよいのか、迷っている方も多いかもしれませんね。
結論からお伝えすると、職業訓練を受講している方や修了生の方は、ぜひ履歴書に書きましょう!
離職中に知識やスキルを得ようと努力している姿勢が、仕事への意欲や熱意のアピールになる可能性があります。
特に「未経験でも意欲のある人を採用したい」「長く働いてくれる人に来てほしい」と考えている企業では、プラスに作用しやすいです。
続いて、職業訓練の受講歴が企業へのアピールになる理由を具体的にみていきましょう。
- 仕事への意欲を示せる
- 離職中の空白期間を埋められる
- 計画性を評価される
職業訓練の受講歴は、あなたが頑張って努力した証です!
仕事への意欲を示せる
職業訓練を受講した方は、受講理由や現時点で使えるスキルを企業に伝えることで、業務への意欲を示せます。
同じ未経験の応募者がいたとしたら、職業訓練校で知識やスキルを学んできた方とまったく何もしていない方では、仕事の理解度に大きな差がつくはずです。
また、「職業訓練を受講した」という熱意ある行動自体が評価され、採用につながる可能性もあります。
離職中の空白期間を埋められる
履歴書に職業訓練の受講歴を記載することで、離職中の空白期間を埋めることができます。
離職後に3カ月以上の空白期間があると、採用担当者は「退職後は何をしていたのだろう?」と疑問に思ってしまうこともあります。
履歴書から職業訓練校に通っていた期間がわかれば、採用担当者も納得しやすいでしょう。
計画性を評価される場合がある
企業によっては、職業訓練を受講したこと自体を「計画的な行動」とプラスにとらえるかもしれません。
無計画に離職するのではなく、離職後も次の仕事に向けて知識やスキルを身に付けようとする姿勢が評価されることもあります。
計画を立てて実行することは誰もができることではないため、企業にもポジティブに受け止められやすいはずです。
履歴書に職業訓練の受講歴を書くときの注意点
続いて、履歴書に職業訓練の受講歴を書く時の注意点を紹介しますね。
職業訓練を受けたことがアピールになるといえど、受講理由や伝え方、応募先の職種とのつながりがあいまいでは、かえってマイナスに作用してしまうこともあります。
採用試験では、次のポイントを理解しておきましょう。
- 実務経験にはならない
- 職業訓練の受講理由が重要
- 応募先の職種と受講コースに関連がないときは注意
- 面接でも説明できるようにしておく
実務経験にはならない
職業訓練の受講歴は、実際に働いたことのある「実務経験」にはなりません。
そのため、「経験者募集」「○年以上の実務経験必須」という条件付きの求人での採用は難しくなります。
それでも、志望度が高い企業や、ビジョンや価値観に共感できる企業であれば、職業訓練が実務経験にならない点を十分理解したうえで応募するのもアリですね。
可能性はゼロではありません!
職業訓練の受講理由が重要
採用試験で企業が職業訓練の受講歴を考慮する場合、採用担当者は受講理由を重視します。
志望動機と受講したコース、応募先の仕事内容に一貫性があれば、長期間にわたる努力と計画性を評価されやすくなります。
採用試験では、「なぜ職業訓練を受講したのか」「なぜその職業を目指しているのか」を明確に説明できるように準備することが大切です。
応募先の職種と受講コースに関連がないときは注意
応募先の職種と受講したコースの内容に関連がない場合は、注意が必要です。
採用担当者から見ると矛盾した行動に見えるため、「学習に飽きてしまったのではないか?」「入社後も長続きしないのではないか?」と不安視されてしまいます。
応募先の職種と受講コースがかけ離れている場合は、次のように自分自身と企業を結び付ける理由を伝えられるとよいですね。
- 職業訓練で学んだスキルを活かせる(具体的な業務、場面)
- 職業訓練は受講したが、やはり前職の経験を活かして働きたいと気付いた
- 受講したコースの中で○○に興味を持ち、さらに知りたいと思った
面接でも説明できるようにしておく
履歴書に職業訓練の受講歴を書くと、面接試験で質問を受けることもあります。
口頭で聞かれた時にも、簡潔に伝えられるとよいでしょう。
面接に臨むときは、次の内容を説明できるように準備しておきましょう。
- なぜ職業訓練を受講したのか
- 現時点でどのようなことができるのか
- 業務のどのような場面で知識やスキルを活かせると考えているか
業務内容が詳しくわからないこともあると思いますが、知識やスキルをどのように活かせるかを想像することが大切です!
履歴書での職業訓練の受講歴の書き方
ここでは、職業訓練での受講歴の書き方を説明します。
「職業訓練を書くのは学歴欄?職歴欄?」「何をどんなふうに書いたらよいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
具体的なアピール方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
- 職歴欄に記載する
- 現時点でできることを簡潔に書く
- 志望動機や自己PRで受講理由に触れる
職歴欄に記載する
履歴書では、職業訓練の受講歴は「職歴欄」に記入します。
前職の職歴の後に続けて、入校年月・修了年月とコース名を記載します。
修了見込みの場合は同様の欄に「○月修了見込み」と付け加えておきましょう。
この記事の中でも記入例を紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
現時点でできることを簡潔に書く
履歴書には、今の時点で扱えるスキルを簡単に書きましょう。
Web系のコースであれば、具体的なソフト名や言語名、現時点でできることを記載します。
そのほかのコースであれば、実習で行ったことや目指している資格を書くとよいでしょう。
何をどこまでできるのかを具体的に明記するのがおすすめです。例えば、Excelであれば「どの関数を使ってどんな表が作れるのか」までアピールしましょう。
志望動機や自己PRで受講理由に触れる
職業訓練の受講歴は職歴欄に書くだけでなく、志望動機や自己PRでも触れるとより効果的なアピールにつながります。
企業や職種の志望理由に加えて、次のような内容を記載すれば、前向きな意欲を示せますよ。
- 「自分に足りない○○のスキルを補うために職業訓練を受講しました。」
- 「目指している○○職の知識とスキルを身に付けるために職業訓練の○○コースを選択しました。」
- 「1日も早く○○職に就きたいと思い、職業訓練を受講しました。」
【記入例】職業訓練の受講歴の書き方
ここでは、職業訓練受講歴の書き方を紹介します。
基本的には、「職業訓練のコース」と「入校年月」「修了年月(または退校年月)」を記載していれば制限はありません。
下の図のように、扱えるソフト名や具体的にできることを記載すると、より具体的なアピールになります。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
平成16 | 3 | 東京都立ジョブトレ高等学校 卒業 |
平成16 | 4 | ジョブトレ大学経済学部経済学科 入学 |
平成20 | 3 | ジョブトレ大学経済学部経済学科 卒業 |
職歴 | ||
平成20 | 4 | 株式会社○△ 入社 |
卸売業 従業員数550名 | ||
○○職として、○○を行う。 | ||
令和5 | 2 | 一身上の都合により退職 |
令和5 | 4 | 職業訓練校 Webデザインコース入校 |
Adobe Illustrator/Adobe Photoshopでの画像制作・バナー作成 | ||
HTML/CSS、Sass/jQueryでのWebサイト作成 | ||
平成6 | 3 | 職業訓練校 Webデザインコース修了 |
応募先の企業の業務内容と自分のスキルを結び付けられるとよいですね!
FAQよくある質問
職業訓練校は最終学歴になる?
職業訓練校の受講歴は、最終学歴にはなりません。
最終学歴には、最後に卒業した高校・専門学校・大学・大学院などがあてはまります。
職業訓練校の受講歴を書く時は、職歴に記載しましょう。
資格欄には書かなくてよい?
現時点で持っている資格や目指している資格がなければ、「特にありません。」と記載しましょう。
受験予定の資格があれば「○年○月に○○を受験予定」と書くと好印象です。
職業訓練校を途中退校した場合は書かない方がよい?
途中退校した場合は、受講理由と退校理由を企業に説明できれば、受講歴を記載してもマイナスにはなりにくいでしょう。
特に、引っ越しや体調不良、家庭の事情などのやむを得ない理由の場合は、そのまま伝えて大丈夫です。
ただし、「なんとなく受講した」「ついていけなくて退校した」という理由の場合は、正直に話すと採用担当者も「入社後もすぐに辞めてしまうのでは」と不安になってしまいます。
ネガティブな理由で退校した場合は、就職への意欲をポジティブにアピールできるとよいですね。
完全在宅のeラーニング型職業訓練がおすすめ!
職業訓練を修了された方や受講中の方は、就職活動での履歴書にも受講歴を記載すると仕事への意欲や熱意のアピールにつながります。
履歴書に職業訓練について記載する時は、次のことに注意してくださいね。
- 職歴欄に記載する
- 現時点でできることを簡潔に書く
- 志望動機や自己PRで受講理由に触れる
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平原正浩
ワークキャリア株式会社 求職者支援訓練 本部運営チームリーダー
ワークキャリア株式会社の本部にて、職業訓練校「ジョブトレ」の運営業務全般を統括する。主な業務は訓練制度の把握や訓練運営体制の整備、開校申請など。
ライター
せらさとこ
ジョブトレ公式ブログライター
ワークキャリア株式会社の求職者支援訓練事業「ジョブトレ」にて、選考試験面接官とSEOメディアの執筆を担当。過去に販売職から事務職への転職経験あり。読者の本音に寄り添いながら、疑問を解決できる記事を目指して日々奮闘中。